地獄編

アートと本(というか言葉)と服が好きです

2018-01-01から1年間の記事一覧

読書とは、メモ

1、自分には知識が無いから上手くいかないのだという現実の不安を埋める為に読書量に価値を置く読書 2、より悲惨な生き方をしている人の物語を追体験することにより、共感を得ているフリをして優越感に浸る読書 3、こんなはずじゃなかった、という人生を歩ん…

自分が嫌になったりして自己嫌悪に陥ったり、悲しい出来事に胸を痛めている時も、しっかりとお腹が空く自分の卑しさ。

臣女

読みました。 その前に読んでいた百田尚樹の『影法師』が個人的にオモシロすぎて、正直『臣女』の前半はあまり入ってこなかったものの、後半の目まぐるしい展開には思わず息を呑み、どんどんと読み進められました。 ですが、やっぱり後味の悪さは拭えず、苦…

つぐみ

吉本ばななの『TUGUMI』。 まだ読み途中だけど思ったこと。 自分は最近、死の直前の命の煌めきのようなものの恍惚に囚われていて、気がづけば命が途絶える瞬間のことばかりを考えている。 自分の中でそれは、「命が燃える」という単語になんとなくなっていた…

音楽

ここ3日間、割と根を詰めて読書に向き合っていた気がする。 仕事のあと、電車でふと疲れを感じて本を閉じ、好きな音楽を流した時だった。 読書続きで、体の中に詰め込まれ、ふわふわと浮遊していた言葉たち、胃の中をのたうっていたり、沈殿していた言葉にな…

送り火

高橋弘希著『送り火』を読んだ。 薄く、短い本だけに読破に半日もいらないが、内容自体は非常に重厚感があり、読書中ずっと、口の中の異物を飲み込めないでいるような気持ち悪さが付き纏う。 というのも、作中人物の使う方言や、著者独特の言い回しが、物語…

フィクション

僕はずっと、小説(フィクション)を毛嫌いしていました。 理由は、単純で、作り話だから。 ありもしない話に一喜一憂することなんて、無駄な時間に他ならないとどこかで強く信じていました。 でも、ぽつりぽつりと小説を読むようになって思ったことは、あえて…

文章

熱く火照った体の表面をクーラーの冷気が這っていく。 最高に気持ちがいいです。 思い付きの言葉を吐瀉物のように書き散らしているこのブログですが、流石に支離滅裂過ぎて、もう少し構成を考えて書こうと思いました。

ルビンの壺が割れた

読みました。 若干ネタバレになるかもですが、 正直好きではなかったです。 物語を誰目線で追っていけばいいのかも分からないし、「あの人もこの人もこうしてああしてハイ、ニンゲンフシン!」みたいな感じが、やりすぎに思えました。 村上春樹の『ノルウェ…

錦繍

宮本輝さんの『錦繍』という本を読んでいる。 まだ全部は読んでいないけれど、主人公が知り合いの女性に無理心中をさせられそうになったところから物語は動いていく。 自分の手に取る本はなんでこんなに暗い本ばっかりなのかな。 でも、不思議とワクワクして…

TUGUMI

昨日、本当の読書好きとは、とかなんとかエラソーなことを書いていたが、 今日、吉本ばななの『TUGUMI』という小説?を50回は読んだという女性に出会った。 昨日あんなような記事を書いた矢先、しかも、吉本ばななの小説は読んだことがなくて、何か一冊読ん…

野卑

ほんとはもっと練って文章を書きたいんだけど。 活字慣れと称してハタチぐらいの頃から始めた大っ嫌いだった読書が、今では月10冊前後は読めるようにまで成長?した。 が、最早読書が努力では無くなってしまって、怠惰や現実逃避の時間に変わってしまってい…

芥川龍之介における『地獄変』 川端康成における『雪国』 三島由紀夫における『金閣寺』 平野啓一郎における『火色の琥珀』 どの作品にも、火や炎の描写が印象的であり、そもそもそれをテーマに書かれているようなものもあるけれど、これらを読んでいると女…

影響力

タイに行っていたのもあり、毎日更新が早速途絶えてしまった。 ふと、今日思ったことを書きます。 ボランティア仕立ての番組?で、出演した芸能人が報酬をもらう事について、異議を唱えるケースが目立つけれど、じゃあ仮にいくら僕らみたいな凡人がチャリテ…

タイ

タイに来ております。 この歳になると、バックパッカー感出して1人で旅行している自分がなんだか恥ずかしく感じるようになりました。 スリルとかもういらないからスムーズでノーストレスな旅行がしたいです。 僕も、みうらじゅんみたいな人と一緒に見仏旅行…

自殺

自分や自分の人生に対する期待が大き過ぎたり、過大評価し過ぎたりするとそれだけ裏切られた時の絶望感も大きくなる。 つまり、自ら命を絶つ人の中には、実は生きることに対する執着が人より強い人が多いのでは。 皮肉にも、生きたいと願う人ほど、うまくい…

オールド・テロリスト

なんでもいいのでブログを毎日書いてみようと、再度登録してみました。 村上龍の『オールド・テロリスト』を読んでいます。 自分の中の常識が揺さぶられるような作品が好きだと改めて認識しました。 似た感覚を得たものに、ドストエフスキーの『罪と罰』、平…